2007年 07月 26日
EMT TSD15 聴き比べ |
TSD15 34254-29 です。聴いていると、どうも歪みっぽく左右の音のバランスがSFLと違うため、SFLを購入後、殆ど聴いていませんでした。よって、今回OHに出しました。診断結果は、針先は3分の2以上磨耗して、針先交換(丸針)とダンパー交換、カンチレバー調整が必要な状態だったそうです。
磨耗した針の拡大鏡画像
データーシート(上SFL 下丸針)
SFLのほうがフラットで、丸針のほうが中高域に出力の低下が見られます。
音の違いなのですが、今回はオリジナル盤と新盤で比較視聴してみました。
オリジナル盤
新盤
です。音の違いなのですが以下の様な結果になりました。(前回の感想はこちら)
TSD15 SFL
・溝の情報を余すことなく、綺麗に汲み取っているためか、情報量多い
・レンジが広い
・声がピンポイントで出てくる。
・立ち上がりのスピードが半端じゃない
・余韻がそがれる傾向がある
・シンバルの音が良い
・一音一音がスッキリ明瞭になる
TSD15 丸針
・中域の厚みは健在
・若干高域の伸びが悪い
・声に血が通い、暖かみを感じるようになる
・余韻が良い
・針先交換したためか、思ったより溝の情報を汲み取っている(SFLの8割か)
新盤に関しては、丸針よりもSFLの方がはるかに良い感じでした。丸針でかけると、やはり古い音になってしまい、情報量が殺がれる感じがします。
オリジナル盤の場合は、昔のLPの雰囲気が良いなら丸針で、HI-FI的な聴き方ではSFLとの結果になりました。
今後どちらを重視して聴くようになるかはわかりませんが、出来るだけプレスの年代をあわせて聴くようになってくるかと思います。どちらの針が優れているということではなく、レコードのカッティングの仕方で、SFLと丸針の評価はかなり左右されると、改めて感じました。
by je5cxr
| 2007-07-26 03:24
| オーディオ
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