2006年 07月 26日
IKE QUEBEC / BOSSA NOVA SOUL SAMBA |
初めて聴いたのは、JAZZバーコレクターで、お客さんも皆帰り、酔っ払って寝掛けた常連さんしか居なくなったとき、かけてくれた1枚です。0時もすぎ、夜も深けてきたときに聴いたので余計に印象が残っています。その時初めてアイク・ケベックな名前を知り、初めて聴いた1枚です。18禁になりそうな、ムチャクチャエロイ、スローのダンスミュージックです。
ジャケットはアルフレッド・ライオン(ブルーノート創始者)の奥様だそうです。40年代には活躍するものの、50年代の殆どを麻薬で棒に振ったそうです。しかし、59年に奇跡的にカムバックしました。ところが、1962年、アイク・ケベックには未来がほとんど残されていません。肺がんです。それを知ったアルフレッド・ライオンは1曲でも多くケベックの演奏を記録するべく、積極的にレコーディングを行ないました。背景にはガンの治療費の援助という側面もあったみたいです。ちなみにケベックはブルーノートに縁の深いミュージシャンのひとりです。スカウトマンとして、モンクやパウエルを発掘してきた人です。10月、リーダーとして結果的に最後となるレコーディングをしました。(それが本作)テーマはボサ・ノヴァとソウルの融合。ケベックの味わい深く太いサックス・ソロはケニー・バレルによってさらに鋭く光沢を放ちます。肺がんという病気を全く感じさせません。1963年1月、アイク・ケベックは他界します。享年44歳。
by je5cxr
| 2006-07-26 00:50
| アルバム紹介
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Comments(4)
なんでいいひとばかりガンで早死にするのよOrz
EvaCassidy然り…
EvaCassidy然り…
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je5cxr at 2006-07-26 01:10
ミュージシャンがガンで亡くなる・・・結構多いように思うね。たまたまかもしれないけれど。
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jazzaudiofan
at 2006-07-26 06:56
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渋いですね~。アイク・ケベックがボサノバをやっていたとは知りませんでした。亡くなる3カ月前の録音というのも泣けてきます。
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je5cxr at 2006-07-26 10:18
ところが、本作を聴いたとき、肺がんで苦しいはずなのに・・・なんて、全く思いませんでした。後日解説や本を読んで驚きました。