2010年 03月 16日
河村尚子 / 夜想 ~ ショパンの世界 |
最近JAZZばっかりを聴いていて・・・ちょっと食傷気味。なので、ショパンを聞いています。河村さんのショパン・・・なんだか非常に不思議な感じがします。心地良いんですよね・・・。
それに、これ・・・
無茶苦茶音が良い・・・。というか、ピアノの録音は非常に難しいのに物凄くホールトーンも豊かで、自然に録音できています。DSD録音のなせる業なのか・・・。
by je5cxr
| 2010-03-16 01:28
| アルバム紹介
|
Comments(14)
おおお。とうとうje5cxrさんも河村尚子にハマりましたね!!
この『夜想(ノットゥルノ)』というSACD、おおよそ1年前に発売されたのですが、「ありがちなショパン・アルバム」ではないし、そこいら辺に転がっている「カワイコちゃん邦人ピアニストのデビュー盤」でもない。
正に「不思議な感じ」。
で、「その不思議さの謎」に迫るべく、この1年間ひたすら彼女の生を聴き続けたのです。横浜、京都、東京、仙台(3日で5公演)、東京、桐生、東京、宇都宮などなど。
リアルタイムレポートその他をASCの掲示板に書き続けたので、ぜひお読みください。
追伸 このSACD、中途半端な装置で再生すると、ちっとも良い音に聞えません。オーディオマニアとしては、ちょっと怖いソフトでもあります。(今夜は疲れ果てているので、また明日以降つづきを書かせていただきます)
この『夜想(ノットゥルノ)』というSACD、おおよそ1年前に発売されたのですが、「ありがちなショパン・アルバム」ではないし、そこいら辺に転がっている「カワイコちゃん邦人ピアニストのデビュー盤」でもない。
正に「不思議な感じ」。
で、「その不思議さの謎」に迫るべく、この1年間ひたすら彼女の生を聴き続けたのです。横浜、京都、東京、仙台(3日で5公演)、東京、桐生、東京、宇都宮などなど。
リアルタイムレポートその他をASCの掲示板に書き続けたので、ぜひお読みください。
追伸 このSACD、中途半端な装置で再生すると、ちっとも良い音に聞えません。オーディオマニアとしては、ちょっと怖いソフトでもあります。(今夜は疲れ果てているので、また明日以降つづきを書かせていただきます)
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je5cxr at 2010-03-17 03:13
>村井さん
いやいや・・・、村井さんのレビューを読んで、なんだか気になってしまったので(笑)。続きを楽しみにしています。
いやいや・・・、村井さんのレビューを読んで、なんだか気になってしまったので(笑)。続きを楽しみにしています。
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村井裕弥
at 2010-03-17 17:57
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昨日書きましたように、生・尚子を初めて聴いたのは横浜(青葉台フィリア・ホール)だったのですが、最初の一音ですでに金縛り!
のちに、同じような表現を使っている評論家がいらしたので恐縮ですが、「全然ピアノらしくない音」なんですよ。これまで聴いた、どのピアニストとも違う音。
サックスとか、ヴァイオリンとかだと、まぁ同じ音を出せという方が無理で、ごくごく当たり前に「その人らしい音」が出てきますが、ピアノの場合「その人だけの音」を出すのは、けっこう難しいじゃないですか。
「これこれこういう仕組みで音が出るんだから、違うといってもまぁここからここまでの範囲内」←これを、ひょいっと超えてしまう瞬間が何度もあるのです。間接音のニュアンスが濃密かつ多彩で、ブラインドで聴かされたら、「生ピアノではなく、何らかの加工が施された音だ」と誤解していた可能性さえあります。(これについては、ホール特有の響きとの相乗効果もあり、数か月後まったく違う音を聴かされたりもしたのですが)
あと、「この曲は、たぶんこういう風に弾くだろうな」という予想を、ものの見事に裏切ってくれる快感…。
――まだまだ続く――
のちに、同じような表現を使っている評論家がいらしたので恐縮ですが、「全然ピアノらしくない音」なんですよ。これまで聴いた、どのピアニストとも違う音。
サックスとか、ヴァイオリンとかだと、まぁ同じ音を出せという方が無理で、ごくごく当たり前に「その人らしい音」が出てきますが、ピアノの場合「その人だけの音」を出すのは、けっこう難しいじゃないですか。
「これこれこういう仕組みで音が出るんだから、違うといってもまぁここからここまでの範囲内」←これを、ひょいっと超えてしまう瞬間が何度もあるのです。間接音のニュアンスが濃密かつ多彩で、ブラインドで聴かされたら、「生ピアノではなく、何らかの加工が施された音だ」と誤解していた可能性さえあります。(これについては、ホール特有の響きとの相乗効果もあり、数か月後まったく違う音を聴かされたりもしたのですが)
あと、「この曲は、たぶんこういう風に弾くだろうな」という予想を、ものの見事に裏切ってくれる快感…。
――まだまだ続く――
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村井裕弥
at 2010-03-18 20:54
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さらに、プログラミングの妙も、ポイントかなり高めです。このコメント欄は字数制限キツ目なのので、全公演の曲目を書き並べるのは控えますが、2009年5月16日青葉台フィリア・ホールで、
○ D・スカルラッティのソナタ3曲
○ ベートーヴェンのソナタ第4番
○ ショパン 舟歌ほか
を弾き、同年6月3日サントリーホールでは、
○ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
同年8月9日京都コンサートホールでは、
○ ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
を弾いた。同年9月28日紀尾井ホールでは、
○ ハイドン:ピアノ・ソナタ第40番
○ シューマン:クライスレリアーナ
○ メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲
○ ショパン:華麗なる変奏曲ほか
このプログラムは、同年10月仙台クラシックフェスティヴァルや11月桐生でもくり返されましたが、それが「単なる焼き直し」に終わらないあたりもすごい!!
それらに加え、室内楽がまた超レベル高めなのです(1月の飯田橋、2月の宇都宮など)。ここいら辺のことは、前述ASCの掲示板を併読していただきたいのですが、彼女が加わると、協演弦楽奏者たちのレベルまで上がって聞えるのですよ。
○ D・スカルラッティのソナタ3曲
○ ベートーヴェンのソナタ第4番
○ ショパン 舟歌ほか
を弾き、同年6月3日サントリーホールでは、
○ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
同年8月9日京都コンサートホールでは、
○ ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
を弾いた。同年9月28日紀尾井ホールでは、
○ ハイドン:ピアノ・ソナタ第40番
○ シューマン:クライスレリアーナ
○ メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲
○ ショパン:華麗なる変奏曲ほか
このプログラムは、同年10月仙台クラシックフェスティヴァルや11月桐生でもくり返されましたが、それが「単なる焼き直し」に終わらないあたりもすごい!!
それらに加え、室内楽がまた超レベル高めなのです(1月の飯田橋、2月の宇都宮など)。ここいら辺のことは、前述ASCの掲示板を併読していただきたいのですが、彼女が加わると、協演弦楽奏者たちのレベルまで上がって聞えるのですよ。
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je5cxr at 2010-03-20 02:03
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村井裕弥
at 2010-03-20 17:12
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ええ。ただ者ではないですね。昨年8月京都で収録したNHKの番組を見て、「へえ。超絶技巧でバリバリ弾きまくる人なんだ」と思い込んだ某氏が『夜想(ノットゥルノ)』を買い、「全然違うじゃん(爆)」と腰を抜かしたなんていう話もあります。表現の引き出しがとても多い人なので、ちょっとやそっとでは語り尽くせないのです。
現在CDは、『夜想(ノットゥルノ)』以外に、
○シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化、シューベルト:ピアノ・ソナタ第22番
○モーツァルト:ピアノ・ソナタK.576、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ほか
○クラフィーア・フェスティバル・ルール・ホートレイツⅣレコーディング2008(6枚組の中の1枚)
の3タイトル出ていますが、いずれも彼女の別な面が収録されており、必聴。
公演スケジュールは今年の夏まで把握していますが、関西、四国は見当たりませんね。生まれは尼崎なのにね。
ボクは
4/29 渋谷オーチャードホール
5/2 軽井沢大賀ホール
6/13 つくばノバホール
6/19 所沢ミューズ
6/26 新宿オペラシティ
に行く予定。
現在CDは、『夜想(ノットゥルノ)』以外に、
○シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化、シューベルト:ピアノ・ソナタ第22番
○モーツァルト:ピアノ・ソナタK.576、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ほか
○クラフィーア・フェスティバル・ルール・ホートレイツⅣレコーディング2008(6枚組の中の1枚)
の3タイトル出ていますが、いずれも彼女の別な面が収録されており、必聴。
公演スケジュールは今年の夏まで把握していますが、関西、四国は見当たりませんね。生まれは尼崎なのにね。
ボクは
4/29 渋谷オーチャードホール
5/2 軽井沢大賀ホール
6/13 つくばノバホール
6/19 所沢ミューズ
6/26 新宿オペラシティ
に行く予定。
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je5cxr at 2010-03-21 02:41
>村井さん
詳しい情報有難うございます。ますます興味が出てきました。
詳しい情報有難うございます。ますます興味が出てきました。
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村井裕弥
at 2010-03-21 11:52
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【河村尚子・最新情報】
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2010 ショパンの宇宙
5月4日(みどりの日)15:45からと20:30からのチケット、本日11時から抽選販売の受付をしています。前者が2500円、後者が1500円ですから、「持ってけ、泥棒」価格と言えます。
夜行バスで上京なんていうプランはいかがですか?
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2010 ショパンの宇宙
5月4日(みどりの日)15:45からと20:30からのチケット、本日11時から抽選販売の受付をしています。前者が2500円、後者が1500円ですから、「持ってけ、泥棒」価格と言えます。
夜行バスで上京なんていうプランはいかがですか?
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村井裕弥
at 2010-04-30 09:49
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昨日(4/29)渋谷オーチャードホールへ行ってきました。
ASCの掲示板に詳細レポートを載せましたので、ぜひお読みください。
ASCの掲示板に詳細レポートを載せましたので、ぜひお読みください。
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je5cxr at 2010-04-30 23:19
>村井さん
おおおお、早速拝見します。
おおおお、早速拝見します。
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je5cxr at 2010-06-14 02:49
>村井さん
凄いですね・・・(笑) 追っかけ度合いが、加速していませんか??(笑)
凄いですね・・・(笑) 追っかけ度合いが、加速していませんか??(笑)
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村井裕弥
at 2010-08-10 07:02
x
7月9日の新日鉄音楽賞贈呈式のあと、河村さんがドイツに戻っちゃったので、なんか気合い入りません(笑)。
9月1日マイセン
9月6日ゲッティンゲン
9月20~22日エルマウ城
9月23日ガウティング・ボスコ
9月24~25日ミュンヘン
9月28日ランツフート
10月3日ツァングベルグ修道院
10月18日チューリヒ
10月26日デュッセルドルフ
と来て、
11月6日ようやく福岡ですよ!! これまでの調子なら当然九州まで行くところですが、この秋は自粛。
一応来年1月まで首都圏のチケットは全部買いましたが、1月の室内楽がすごいんです。何たってタイトルが「河村尚子の室内楽」!! フツーそんな名前付けんでしょう。曲目やメンバーを、みんな彼女が決めたらしい。当然、誰も知らないような曲が並びます。ジョン・フィールド(ジョン・スコじゃないよ)、グリンカと来て、シューベルト「ます」。先日予習用CDを発注したのですが、ジョン・フィールドの五重奏曲はピアノ協奏曲全集4枚組(シャンドス)の隅にこっそり入ってました! グリンカの大六重奏曲(Grand Sextet)は、Helios、Regis classic、Suoni E Colori*cl*から1枚ずつ出ているので、全部注文しました。
9月1日マイセン
9月6日ゲッティンゲン
9月20~22日エルマウ城
9月23日ガウティング・ボスコ
9月24~25日ミュンヘン
9月28日ランツフート
10月3日ツァングベルグ修道院
10月18日チューリヒ
10月26日デュッセルドルフ
と来て、
11月6日ようやく福岡ですよ!! これまでの調子なら当然九州まで行くところですが、この秋は自粛。
一応来年1月まで首都圏のチケットは全部買いましたが、1月の室内楽がすごいんです。何たってタイトルが「河村尚子の室内楽」!! フツーそんな名前付けんでしょう。曲目やメンバーを、みんな彼女が決めたらしい。当然、誰も知らないような曲が並びます。ジョン・フィールド(ジョン・スコじゃないよ)、グリンカと来て、シューベルト「ます」。先日予習用CDを発注したのですが、ジョン・フィールドの五重奏曲はピアノ協奏曲全集4枚組(シャンドス)の隅にこっそり入ってました! グリンカの大六重奏曲(Grand Sextet)は、Helios、Regis classic、Suoni E Colori*cl*から1枚ずつ出ているので、全部注文しました。
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je5cxr at 2010-08-13 14:35